六壬 3. 地盤と天盤
六壬では、四課(しか)といわれる、状況を示す関係図と三伝といわれる状況の推移を作ります。
以下の例は、月将 子、日干支 甲戌、時刻 亥としています。
寄宮
月将と時刻は、十二支で表されます。ところが日だけは干支です。これを十二支にする表があり、寄宮表といいます。
なぜこうなるかは、浅学のため知りません。
干支 | 甲 | 乙 | 丙 | 丁 | 戊 | 己 | 庚 | 辛 | 壬 | 癸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
十二支 | 寅 | 辰 | 巳 | 未 | 巳 | 未 | 申 | 戌 | 亥 | 丑 |
占った日干支が甲戌であれば、寅が寄宮となります。
地盤・天盤
地盤は次のものをいいます。
巳 | 午 | 未 | 申 |
辰 | 酉 | ||
卯 | 戌 | ||
寅 | 丑 | 子 | 亥 |
次に天盤というものを説明しますが、地盤が回転した結果できると考えます。
例えば、今が月将が子、時刻が亥だとします。
すると、
午 | 未 | 申 | 酉 |
巳 | 戌 | ||
辰 | 亥 | ||
卯 | 寅 | 丑 | 子 |
(不動)
巳 | 午 | 未 | 申 |
辰 | 酉 | ||
卯 | 戌 | ||
寅 | 丑 | 子 | 亥 |
地盤で亥(占時)の場所に、月将の子が来るように回転させるのです。これで天盤となります。
十二天将
天盤には、十二天将が座ることになっています。
十二天将の性質は後述することとし、まず、判断の基となる盤を作ることに集中します。
天将の中で鍵は貴人です。貴人は中央で、前に5天将をしたがえます。
1.騰蛇(とうだ)(トウの字が違うという指摘はあるでしょうが、利便性を優先します。)
2.朱雀(すざく)
3.六合(りくごう)
4.勾陳(こうちん)
5.青龍(せいりゅう)
また、貴人は後ろに5天将軍をしたがえます。
1.天后(てんごう)
2.太陰(たいいん)
3.玄武(げんぶ)
4.太常(たいじょう)
5.白虎(びゃっこ)
貴人に向き合う場所は本来、天将は存在できないのですが、便宜上「天空(てんくう)」という仮想の天将を置きます。天空はちょっと違うということは頭の隅においておきましょう。
とはいえ、十二神将の配置は貴人で決まるため、次の順序で考えます。
1.貴人
2.騰蛇
3.朱雀
4.六合
5.勾陳
6.青龍
7.天空
8.白虎
9.太常
10.玄武
11.太陰
12.天后
十二天将は、日干と昼夜の別で場所が決まります。
日干で、貴人の位置は次の表で決めます。
日干 | 甲 | 乙 | 丙 | 丁 | 戊 | 己 | 庚 | 辛 | 壬 | 癸 |
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昼 | 未 | 申 | 酉 | 亥 | 丑 | 子 | 丑 | 寅 | 卯 | 巳 |
夜 | 丑 | 子 | 亥 | 酉 | 未 | 申 | 未 | 午 | 巳 | 卯 |
昼とは、酉時から寅時であり、夜は卯時から申時だとしていますが、日の入り、日の出を使う人もよくいます。私はこちらです。
貴人位置を決めて、十二天将を順に位置させるのですが、順逆があります。
貴人位置の十二支が
亥子丑寅卯辰の場合は順に配布、すなわち順貴人(時計まわり)
巳午未申酉戌の場合は逆に配布、すなわち逆貴人(反時計まわり)
例では、日干支が甲戌。上の表で甲で夜(亥刻)には貴人は丑にいます。丑だと順貴人。
青龍 | 天空 | 白虎 | 太常 | ||
午 | 未 | 申 | 酉 | ||
勾陳 | 巳 | 戌 | 玄武 | ||
六合 | 辰 | 亥 | 太陰 | ||
卯 | 寅 | 丑 | 子 | ||
朱雀 | 騰蛇 | 貴人 | 天后 |