冷え症の隠れた原因:低血糖症

2015/10/26 月曜日

*注意:以下の記述はさまざまな本で知ったことをまとめてありますが、詳細に知りたい場合は専門書にあたるようにしてください。人の体は絶妙なバランスでできており、一部だけを強化すればいいというものではありませんから。

低血糖症とは

低血糖とは、血糖値(血液中のグルコース濃度)が低くなった状態です。

病気でもないのにいきなり血糖値が下がってしまう。
なぜそんなことが起きるのでしょうか。
糖、果糖、ブドウ糖のような単純な構造の糖類を摂り過ぎることで、逆に低血糖症は起こります。
つまり、甘いものや主食を頻繁に取っている人は要注意です。

そのメカニズムを説明します。

なぜ低血糖症が起きるのか

血糖値が急激に上がると膵臓からはインスリンが大量に放出され、血糖値は急激に下がります。

今度は血糖値を上げようとしてアドレナリン、ノルアドレナリン、甲状腺ホルモンなどの複数のホルモン量が上昇します。

これらは「攻撃ホルモン」と呼ばれ、強いストレス状態で作用するホルモンですので、ストレス下にあるのと同じような状態になり、イライラ、動悸、頭痛、肩こり、消化器系の不調、血液循環不良などを引き起こします。

血糖値の急激な上昇、下降を繰り返すことで自律神経系、ホルモン系のバランスが崩れ、代謝異常、冷え症が起きるのです。 

 

さて砂糖、果糖で血糖値が急激にあがることは普通の人でも知っていますが、ご飯や麺類でも急激にあがります。

その証拠にお昼ごはんを食べたら眠くなることが常識であるかのように語られています。

しかし、糖を取らない、もしくはわずかしか取らない食事では血糖値もあがらず眠くなりません。

つまり軽いとはいえ低血糖症は頻繁に経験、目撃されているのです。

主食の怖さ

主食だから三度食べるべき、という考え方に根拠はありません。
しばしば誤解されていますが、糖は三大栄養素に数えられていますが、摂取しなければ人が死ぬようなものではないのです。

三大栄養素だから取らないのはおかしい、という考え方は人間の体を知らずに権威に頼った考え方です。

実際、近頃流行っている「低糖質ダイエット」は医師が勧めていてそのあたりの事情をくわしく書いています。
私が気づいたのは我々の体が米、小麦などの穀物を取るようになったのは文明が始まってからであり、農業が始まる以前は動物を狩ることで生きていたということです。
しばしば食事を江戸時代に戻せといいますが、江戸時代の食事すら人間の体の歴史からすると若すぎるのです。

「玄米主体」の根拠がたわ言であることがよくわかります。

またアレルギー、アトピーの人がよくよく調べると穀物がアレルギーだったということもあります。主食なので盲点になりやすいのです。

果物への誤解

果物を食べるとヘルシーなイメージはありますが、果糖は恐ろしい面もあります。
もっともきついのはどれだけ食べても満腹感をもたらさないことです。フルーツ主体の生活をすると、果物の消費量はどんどん増えます。満腹にならないからです。

そして当然、血糖値は乱高下します。

果物がヘルシーだという考え方は改めたほうがよいようです。

冷え症

Posted by たかお