波動転写と水
水が磁性をもつ?
「水が磁性をもつ」ということがまことしやかに言われているようです。どうも雑誌ニュートンの2007年11月号で、磁力の特集が発端で、おかしな解釈が展開されているようです。
キュウリで作ったやじろべえが磁石に反発するという実験が掲載されているようで、あちこちで引用されています。私は非常に驚きました。そんなことがもしあれば、とっくに科学的事実として知られているだろうに。インターネット上ではそれが常識になっているようで、とあるサイトでは正当な科学を説明している人を営業妨害とまで叩く現象まで起きている始末です。
こんな簡単なことは、さっさとやってみるべきです。図にあるように消しゴムに竹串を2本さし、両端にキュウリをつけます。それを爪楊枝の上にやじろべえのようにおきました。
ネオジウム磁石なんていまやいたるところにあります。ウチでは冷蔵庫にくっつけたのがあったので、それを2個左右に回転するように近づけてみました。
もちろん、なにも起きません。鼻息ですら動く敏感なきゅうりやじろべえは磁石では微動だにしません。
みんな雑誌ニュートンがやっているから事実だと思うのでしょうか?
台所でものの5分でできる追試をなぜやらないのでしょうか?この雑誌ニュートンのキュウリの実験はいろいろ指摘されているように、水の性質を説明しきれているとは、とてもじゃないがいえないでしょう。
対照実験もありません。例えば、小さなポリ袋に水を入れてさげてみる、といったことも必要でしょう。なぜ、キュウリなのでしょうか。
しかも、この実験が「水は磁性を記憶する」というトンデモ理論の根拠として便利に使われています。
たとえば「だから水にはテープレコーダのように情報を記録できるのだ」と。こういう詭弁が一番やっかいなんです。液体の水に秩序だった情報が、磁力により記録できるという論理の飛躍に素人はころりと騙されるのです。(できるのならプールに音楽でも録音して欲しいもんです。)まともな科学者はバカにして教え諭すことをしないし。。。
科学の誤ったデータを都合よく流用し、あたかも科学的であるかのようにウソを広めるのはいかがなものかと思います。100匹目猿なんてライアル・ワトソンのでっちあげだと知られているのに、いまだに信じたふりをして怪しげな理屈の証明の道具にしているのは、よく見かけます。(そんなことしなくてもルパート・シェルドレイクの仮説を考察しましょう)
水が情報を記憶するどころか磁性を記憶するということはできません。
水の秘教的性質
しかしながら、人類は代替医療や宗教で水を利用し、治療、儀式を行ってきました。
たとえば水についての超能力で興味深いのは、明治時代の霊能者 長南年恵です。彼女は1900年(明治33年)7月9日には、全国紙新聞記者の前で神水を瓶に出現させ、同年12月には裁判官の前で厳重な監視の中、同様に神水を出現させました。この水は万病に効いたといいます。
ルルドの泉も現在はともかく、聖ベルナデッタが見つけた時には効果があったことでしょう。
いかなる宗教行事でも水のない儀式は考えらません。
水には、科学ではまだ解明できない性質があるようです。
さて、ラジオニクスでも当初は写真などに直接働きかけていましたが、薬剤のレートを水に記憶させる使い方をしていました。患者に飲ませたり、農場にまく、といったことで行われてきたのです。
こういう使い方が、ホメオパシーと融合されていったのは当然でしょう。
一方のホメオパシー側でも、波動をレートといった抽象的な情報に置き換えていくのは好ましい方法でした。というのは、ホメオパシーで使用する膨大な薬剤すべてを在庫しておくことは大変です。その情報、ラジオニクスでいうレートを用意したほうが、はるかに簡単だ、と気づいたのです。
(日本では否定されていますが、残りをお読みください。ハーネマン以降も進歩しているのです。)
たとえば、マルコム・ラエは波動を図形化し、その図形の波動を永久磁石で水に転写する装置を考案しました。右のような図形カードがホメオパシーの薬に相当するわけです。これならばホメオパシー薬を作る際も、現物でないので極めて手軽です。
この考え方は、SE-5 1000も使っています。
波動転写装置
巷で見かける「波動転写装置」は、本人のエネルギーを物質に転写するなどといった直接的方法が取られています。
これにより、
- 化粧品、アクセサリを自分のエネルギーになじませる
- よいエネルギーを転写した水を服用することでバランスを整える
- 製品に愛などの感情をこめる
- 能力者のエネルギーを水に転写する
- 尿療法のエネルギーだけを利用する
- パワーストーンのエネルギーを水に転写する
といったことに応用できるとしています。
しかし、つまり伝統的なラジオニクスの最終型のあたりでは、物質の情報を数値や図形として保存しておき、必要な時にその情報を水に転写するという考え方が取られていたのです。
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