ニューロフォン
由来
ニューロフォンはパトリック・フラナガンが発明した、とされます。
1958年に彼が14歳の時に初期のモデルを完成したようです。
どういうものかというと、パテント(US3393279)によれば電磁波に音声を乗せて、それを直接、人間の神経で音として聞けるというものでした。
言い換えると、耳を通さなくてよい、ということです。
最初は1W、40KHzの出力だったということです。(電磁波としての1Wはとても大きいです。そして、40KHzはたまたまですが、超音波として知られる帯域です。もっとも、この発明では電磁波であり音ではないことに注意してください。)
彼が次に出したパテント(US3647970)では超音波となっています。
超音波相当の周波数の電磁波を皮膚に伝えることで、人間の脳に直接聞こえるものがニューロフォン、ということになっています。
思い違い
私自身、告白しますが、ニューロフォンは骨伝導なのだと思っていました。
(骨を通して音を伝える方法です。)
しかし、ニューロフォンは耳の感覚器官をとおさない、ということが特徴なので骨伝導ではありません。
同時に調査の過程で驚いたのですが、日本では「思考盗聴器」ということになっています。
それはこの装置で「考えていることが音声として出てくる」っていう期待なのでしょうか?
さっぱりわかりません。
そもそも、思考する時、言葉でのみ考えていますか?少なくとも私はイメージだけとか、意味だけで考えていることがあります。
これらがどうやって音声にニューロフォンにより変換されるというのでしょうか。
世の中に売られている装置
たとえばTools for WellnessではEchofone Ultrasonic Listening System(エコフォン 超音波で聞こえるシステム)というものを普通に売っています。
また、フラナガンのオリジナルの系譜を継いでいると思われるサイトもあります。
制作
このような簡単な実験機もあります。
近々、試そうと思いますのでお楽しみに。