ヒランヤ、ピラミッド、形の力
ヒランヤとピラミッド
形の力?
特定の形が不思議な力をもたらす、というものがいろいろある。もっともその不思議な力というのは「手をかざすとパワーを感じる」とか「植物の生育がいい」といったものである。
それゆえ、「パワーを感じる人」は、なんとなくこの世界では優越感を感じ、なんにでもパワーを感じまくる。「あー、キタキタ。ビリビリ感じる。」
はぁ。。。。。いったもの勝ちにしか思えない。
「悪貨は良貨を駆逐する。(金の含有量の多い貨幣は仕舞いこまれ、少ない悪貨が巷に流通すること)」という例えのとおり、効果が研究されたものは歴史の闇に消え、つまらんモノばかりが売り出され信用を失っていくことは残念なことである。
ここでは研究されたもののひとつとして、ヒランヤについて取り上げてみた。
1985年ごろ、三宅裕司がラジオでとりあげて一躍有名になったのがヒランヤであった。
知らない世代の人がいるであろうから経緯を記しておく。
山田孝男先生(故人)が瞑想の指導をしている生徒のうちで、瞑想中に全体が金色に輝く妙な世界の人間とコンタクトがとれた人がいた。
まだ、チャネリングという言葉すらなかった時代である。
その人をとおして会話を試みているうちに黄金世界というものがあり、そこの住人であることがわかってきた。
その人間により黄金世界が本当にある証拠として、パワーのある形として伝授されたのがヒランヤだという。「ヒランヤ」とはサンスクリット語で「黄金」という意味である。
商業的には、出羽さんという方がヒランヤ研究所を設立され、制作を始められ、現在も毎年新しいモデルを出しているようだ。
毎年研究されているのだから、お値段はその研究成果だと考えてはいかがだろうか?
類似品はもちろん、いろんなアヤシイグッズ専門店から勝手に出されてる。
制作方法
ヒランヤは、図のように正三角形をふたつ重ねた六角形を針金をまげて作る。
金属で製作することが大事である。三宅裕司が出版したヒランヤの本は金属箔をはった紙であった。金属板をこの形に切ってもよい。
私は銅線で三角形を2つ作り、重ねて接触したところをハンダづけした。 多少ちょっとずれていたりしても、効果にかわりはないようだ。
さらに効果を強化したい方は、同じ物を製作して重ねてみるとよい。直接重ねるのではなく、少し間隔を開けて20~40個を重ねるとその前後に強い「パワー」がでてくる。
使用方法
強化タイプだと普通の人でも手のひらに当てると熱く感じたりぴりぴりを強く感じたりするし、ヒランヤの先に鉢植えの観葉植物に置いておくと成長が早く威勢がよかったという。
よくある効果の実験としては、 コップに水をいれ、ヒランヤを敷く。そこに切り花をいれたら長持ちし、ヒランヤを敷かない水にいれた花はすぐしおれてしまうするという実験がよく行われている。
モチの下にしけば、カビない、タバコを一日置いておいたら味がかわるなどなどかなり遊べる。
ところで前述のヒランヤ研究所の出羽さんによれば、「形ではなく6角形の6という数字に意味があった」ということで、コップの下に「6」と書いた紙をおいてみたりしているとのことだが、どうなのだろうか。
ピラミッド
ヒランヤより有名なものがピラミッドパワー(Pyramid Power)であろう。世界中で研究され続けている。
ギザのクフ王のピラミッドのとおりの比率で製作した四角錐をきちんと方角を合わせて置くと、中にいれたものに対して防腐、脱水、かみそりの刃の再生(結晶のひずみ再生)、などが起きる効果が知られている。
制作方法
下図のパターンを厚紙に書いて切り抜く。正三角形ではない。のりで貼りあわせてできあがり。方位磁石の指す東西南北に正確にピラミッドの面を合わせる。
使用方法
ピラミッド模型の上で手をかざしたり、頂点に指先で触れると吸い付くような感じがする人も多いようだ。これだけでも「神経のバランス」がとれるらしい。
「未知のパワーの充電器」なので、思いつくままいろいろ可能である。
- 願望達成 – 願い事を書いた紙、御札などを入れておく
- 水 – 一日経ったらパワーのチャージされた水のできあがり。飲むとパワーがチャージされ、生け花に注ぎ込むと長持ちする
- かみそり – くたびれたものを入れておくと、また切れるようになる。(かつて商品になったことすらある)
- 体調 – かぶったら、頭すっきり。お腹にのせると便秘解消。目の上に乗せれば眼精疲労回復
- 環境 - 部屋においておくと、雰囲気がよくなる
そのほか、増幅器としてピラミッドの中に写真やダウジングしたい対象物を入れてピラミッドの上で振り子を振る人もいる。不思議話が好きな人には必須の基礎アイテムであることは間違いない。
ただし、ラジエスセシアという「放射感知学」によると、ピラミッドの頂点から上方に向かってらせん状のエネルギーが出ている、ともいう。その説では内部のエネルギーはあまりよくないそうだ。ただ、この説はラジエスセシアだけが主張しているように思える。
形の力とは?
もともと、六芒星(hexagram)、は、ダビデの星とかソロモンの紋章として有名である。
三角形ふたつの組み合わせを天と地、現象世界とオカルトの組み合わせであると解釈し、魔力を感じた例は古今東西あるようだ。
日本では篭目(かごめ)といわれ、阿倍野晴明の家紋であったりもする。
ピラミッドは上から見ると正方形であり、無限の四角形が積み重なった四角形の力だという。
多くの形の力の解釈がこのように象徴をあらわしているから力をもつ、とする考え方がある。
しかし、形には別の解釈もある。振動により形成された形を研究する分野をサイマティクス(Cymatics)という。この研究を始めた人はクラドニ(Ernst Florens Friedrich Chladni(1756-1827)で、振動板の上に細かい砂をまき、さまざまな図形ができることを発見した。
「クラドニ図形」といわれており、精神世界でバイブレーション(波動や音)と形の関係について語られる際に必ずひきあいに出される。
なんと、
大人の科学マガジンwith Kids
でクラドニ図形を作るキットが出ています! 製品で作るにはあまりに単純だったので躊躇してたんですが、素晴らしいですねー。
興味ある方はぜひどうぞ。
20世紀になり、ハンス イェンニ(Hans Jenny)という人がスピーカーの上に振動板を置き、さまざまな実験を行った。
この装置の名前をトノスコープ(TonoScope)という。彼はいろいろおもしろい発見をしている。
例えば、周波数が高いほど複雑なパターンが振動板上にできる、ある周波数を送ると、ずっと連続して変化する。
サンスクリット語やヘブライ語を発音するとその母音の文字が振動板上に現れる、などなど。。。
(興味のある方はYOUTUBEでTonoscopeで検索してみてください。いくらでも遊んでいる例を見ることができます。)
さらに、イェンニは粘性の高い液体の中に細かい粉や柔らかい石膏をいれて振動を与え、三次元の形までも作り出している。
それらは宝貝や花に似た形を示している。
イェンニはこれらから細胞間の微振動の相互作用で形が作られているのではないかと考えているようだ。
さらに、大切なことなのにあまり知られていないが、形を認識する側には不思議な特性が存在する。
生後から失明していた人が手術などで視力を得た時に、「見えてるけどわからない」という現象が起きる。
形を認識できないというのだ。
逆に一般の人は左の図のような絵を見ると勝手に形を見出す(カニッツアの三角形)。どこにも三角形自体は描かれていない。にもかかわらず、なぜ三角形が見えるのか?
いろいろな解釈があるだろう。
私は「人は生活の上で基本的認識パターン図形というものを持っており、あらゆるものをその枠内で解釈する」からじゃないだろうか?と考えている。
これを裏付けるような話は別にもある。ウソかホントウかわからないが、キャプテン・クックが世界を探検したとき、クックの船が見えない原住民がいたという。
巨大な建造物というものを見たことがない種族の脳は処理できなかったようだ。
このように形を認識から考えると形が「パワー」をもったりするのは偶然に近く、意味を形に表したからといって形そのものが意味の力をもつということがあるんだろうかと疑問に思う。
数秘術者がいうように三角形はホントウに3を代表しているのだろうか?
私は自分の体験から、こう考えている。
もともと宇宙にはエネルギーを表す形が存在した。
ヒランヤなどはその典型である。それをちょっとした能力をもつ人が検知して利用しはじめたのだ、と。
シンボル of 聖なる秘儀
このような本で太古からのシンボルからのエネルギーを感じ取ると、それぞれがどういうエネルギーをもっているか、わかる。それに神話などで意味付けをしたようだ。
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