キルリアン写真とその後

キルリアン写真

生体エネルギー?オーラ?


キルリアン写真(Kirlian Camera)というのは、高電圧(3万ボルト以上)、高周波(3000Hz前後)の電圧をかけた中で写真をとると、まるでオーラや生体エネルギーが撮れたかのようにぼわんとした美しい輝きが写真感板上に写る現象をいいます。電気工学的には”リヒテンベルグの放電像”といわれています。 生体の状態により、放電図が変化する。そのため「オーラが映っている」といわれている。もし、本当にオーラだったらタイヘンなことだ。科学でオーラの存在は立証されていないから。
ならば、これはなにが写っているのでしょうか?

冬に冷たい窓に手を近づけると窓が少し曇りますね。息をはぁ~と吹き付けてラクガキをした経験などは誰もがもっているでしょう。キルリアン写真の実体はこの曇りです。手から蒸散する水分(汗)は、体内のさまざまな物質がイオン化して溶け込んでいます。これが、高電圧の中で感光板に写るのがキルリアン写真です。なんのエネルギーでもない証拠に、真空中(空気がない状態)では写らないことが実験で確かめられています。対流を助ける気体がなければ放射されないのです。つまりキルリアン写真はオーラも生体エネルギーも写したものではありません。

「硬貨でも映るじゃないか」はいはい、じゃぁ、事前に握らずに一度、純粋アルコールで洗って乾かしてから撮影してみてね。なにも映らない。そこで「アルコールはエネルギーを洗い流す」なんていっちゃダメですよ。

それでは、あの有名な切り取った葉の部分もキルリアン写真に写っていた「ファントム・リーフ」はどう説明できるかというと、もともと完全な葉を撮影している時に、高周波電流によりすでに辺縁部に水分が噴出していたにもかかわらず、ふき取りもせず、次に葉をちぎり取って撮影したため、映りこんだと考えられるのです。ファントム・リーフは山ほど撮影しないと起きない現象であることが実際の撮影者の間では知られており、杜撰な実験の賜物といえるかも知れません。

とはいえ、キルリアン写真はまったく無意味かというとそうともいえないのです。異常発汗、逆に、適切な水分蒸発がない、ということを写真で検知できるという立派な機能があります。1999年10月にロシア南部の腫瘍科学センターで癌検診を275人に行ったところ、85%の確率で癌を発見できたといいます。医学への応用は期待できるかも知れません。

キルリアン写真のあやしい美しさをもてはやすあまり、正当な科学者からはそっぽを向かれてるのかも知れません。

(2014年追記)

ついにリヒテンブルグの放電現象を現代のテクノロジーで再現する機器が現れました。現時点で日本初公開だと思います。

GDV(http://www.gdvsale.com/podg/)といいます。
動画を見てください。すごいです。

さまざまなものから放射されるガスを撮影可能としたものだということです。

これで、「オーラだ」「ファントムリーフだ」という無意味な話がなくなればいいのですが。

投稿者: たかお

毎度、お世話になってます。店主です。