ストームグラス
このガラスチューブの中の白い結晶の変化で、半日先の天気がわかるといいます。
考案者のフィッツロイ提督は(1805-1865)は、ダーウィンがガラパゴス諸島へ向かったことで有名なビーグル号の司令官として船にのっていました。
彼は海軍の軍人でしたが、気象学の分野でも大きな業績を残しています。
フィッツロイは、天気予報のためにクロノメーター、気圧計などの測定器具を使って天候を観測していました。
このストームグラスもそのひとつで、ガラス中の液体の中の結晶の度合いを観察することで天候の変化がわかるというのです。
- 天気が晴れるなら、ガラス管内の固形分は完全に底に沈み、液体は澄みきる。
- 雨に変わる前は、沈殿物の量が徐々に増え、星のような形のものが透明の溶液中を浮遊する。
- 嵐やひどい風の前には、固形分の一部が溶液の表面まで達し、大きな葉のような形になる。溶液は濁り、発酵しているように見える。この現象は天気の変わる24時間前に見られる。
- 冬、特に雪や霜のときには、管の高い位置まで沈殿物が積もる。内容物はとても白く、浮遊する点状のものが見られる。
- 夏、とても天気がよく暑くなるときは、沈殿物は管の非常に低い位置までしか積もらない。
- 風や嵐が接近してくるときは、接近してくる方向の反対側のガラス管の壁に沈殿ができる。
(以上、Wikipediaより)
ストームグラスの成分です。
- 2.5グラムの硝酸カリウム
- 2.5グラムの塩化アンモニウム
- 33 mLの蒸留水
- 40mLのエタノール
- 10gの樟脳
なんとも奇妙な組み合わせです。
ストームグラスがなぜ機能するかというと、温度と圧力が液体にかかり、溶解度が変化するからだろうといわれています。
しかし、沈殿の仕方などについて完全に因果関係がわかっているわけではありません。
私も毎日眺めてはいます。明日は雨???