心を操る人達

2019/5/20 月曜日

ひどいことのようにタイトルは見えますが、人間って理性的なつもりでそうじゃないところを、つつかれると脆く、知らないまま操り、操られていることもあるのです。

全部ではありませんが、いくつか挙げます。(悪用厳禁)

人は他人との関係で、理性を保っている

人は他人とのかかわりあいで理性を保っています。
常識に頼るのは本能的な行為です。

他人とかかわりあわせないと、理性を失います。
学校などで誰も口を聞かない、無視などをすると、鬱病という名をつけられた病に陥ることでもわかります。
こういう場合、別の社会に属することで理性を取り戻せます。

自分以外のほぼ全員が違う意見を当たり前のように語ると、それを理性とします。
ネット用語で「エネミー」といいますが、新婚のお嫁さんが奴隷化したり、自分が悪いと思い込んだりする現象です。
ブラック企業をやめられない心理、国民全員が戦争に向かう心理もこれです。

冗談で、ある人以外、みんなが「見えてる」「聞こえてる」などというと、対象となった人は著しい不安に陥り、見えていないものが見えたり、聞こえていないものが聞こえたりすらします。

こういう場合、違う価値観にふれることで目が覚めます。

お金のことばかり考えている人などもそうかも知れません。
オスカー・ワイルドでしたっけ、「貧乏人は金持ちよりカネのことを考え続けている」って言った人は。

感覚を遮断されると理性を失う

人間の脳はすばらしい処理機能をもっています。
それゆえ、自然が今まで想定していなかった、まったくの無刺激という世界にはいると、自分で刺激を作り出します。
幻覚、幻聴が起きます。
少しの刺激に過敏に反応し、信じこんでしまうことになります。

こういう場合、都会の雑踏など、やたら刺激に満ちた場所に逃げ込むことです。

逆に過度の刺激を与え続けても、人間は壊れます。
たとえば、大音響の中にずっといると理性がなくなります。
ひところのクラブや山奥で行われるレイブというものは、この現象を利用したものです。

こういう場合、もちろん特定の環境から逃げてください。

人間の脳の処理能力には限界がある

人間の意思は、自分だけの世界に終始するので、限界に気づきにくいです。
感覚器官が得る情報のうち、実に1%しか意識上にのぼらないというデータがあります。
これも意識がコントロールできる情報量に限界があるため、意識下でかなりの情報が捨てられているのです。

他にも右脳、左脳を同時に使うことは困難だったりします。
たとえば、かわいそうな話をしながら、そのかわいそうさの被害算定をするということは、甚だ不得意なのです。

仮装大賞で、あきらかにダメな仮想に対して、欽ちゃんがお涙頂戴の話をすると点が追加されるのも同じ現象です。

情にほだされて理性を失うってことは、十分にあるのです。ましてやアルコールなどで理性が弱まっていればなおさらです。

5つくらいやるべきことがあって、ひとつはきれいに忘れるのも仕方のないことです。
緊張感が足りないのではありません。
人間の脳の処理能力には限界があるのです。
いろんな仕事を多重にもっていてなんとかなるのは、せいぜい、2,3個でしょう。
コンピューターは何千という仕事(スレッド)を並行処理します。
違いに気づいてください。

こういう場合、人間は、これはこれ、それはそれ、と順次片付けていくしかないのです。
改めていうまでもないことですが、ひとつの仕事に集中すると驚くべきパフォーマンスを発揮する(ゾーンに入ったという言い方をします)のが人間というものです。

個別は機械的、全体を見るのが人間、って解釈の仕方次第では間違ってるってことですね。

自分を見つめるには

だからこそ、周囲の人から離れ、自分の内面を見、静かな刺激のないところで、答えのない問題を観じることが大事なのではないでしょうか。