植物との対話
植物との対話装置
一度は聞いたことがあるでしょう
1966年にアメリカの嘘発見器技師、クリーブ・バクスターは冗談で手近にあった植物に嘘発見器(ポリグラフ)を接続してみた。
すると、バクスターの考えにより、ポリグラフに変化がおきたのである。
これ以来、数多くの人が植物との思念による対話に成功している。
日本では橋本 健氏が有名である。 余談だが東京恵比寿にあった橋本健氏の研究所にいくと、アルファコイルだらけでカチカチいってて、強烈な雰囲気であった。
電子ダウジングの項でも紹介したが、エレキットで「嘘発見器2」というキットを購入する。
これを組み立てた後、測定するところに電圧計を取り付ける。
メータはケースの丸い部分を切り取ってなんとか収めると見栄えがよい。エレキットのケースはいろんな用途用に作られているので加工は簡単である。
部品をしまいこむ前に、電源を接続し、47Kオームの半固定抵抗はセンサーをショートさせてもメータが振り切れないように調節する。
センサーから植物への電極は電線の先に針か、わに口クリップをつける。
試すのにお勧めの植物は「幸福の木」で知られるドラセナである。この木の適当な2枚の葉に電極をつける。葉が痛むのであまりつけかえてはまずいだろう。
なにしろ植物と対話するのだから。
次に500キロオームのボリュームを回して針がだいたいメータの真ん中にくるように調節する。私のやってみたところ完全に確認できたかというと自信はありません。話し掛けたり、音楽により針がふれる事は確かです。ただ、長く実験していると葉が枯れてしまいます。
超科学こうつかう、こう遊ぶ(多湖 敬彦)より図を引用しています。
(2014年追記)
ミズーリ大学CAFNR植物科学部とMUボンドライフサイエンスセンターの上級研究員を兼務するHeidi Appel氏が、
「植物に葉を食べる音を聞かせただけで、防衛体制に入った」
ことを発見しました。
氏はこう語っています。
これまでにも植物が音楽などの音響エネルギーにどう反応するか調べた研究はありましたが、生態学的に妥当な音波に植物がどう反応するかを調べた研究はこれが初の事例ですね。
実験では音波シグナルを与えられると植物の細胞のメタボリズムに変化が現れ、毛虫の攻撃を撃退する自衛の化学物質をより多く生成することがわかりました。
一方、研究を共同で行ったMU生物科学部Rex Cocroft教授は
何がすごいって、他の音波を聞かせても自衛の化学物質は増えなかったことだね。毛虫のムシャムシャいう音と音響的な特性が似ているそよ風の音や他の虫の音では同じ反応は起きないんだ。つまり一般の音と虫食いの音の振動を植物は区別できるということ。
これが日本だったら、おそらく「植物に耳はないから、この発見は嘘だ」となったことでしょう。
耳がなくても、なんらかの検知をし、危険だという判断をするメカニズムが植物にはあるということです。