エーテル

科学が打ち倒すのに苦労し、いまだにエセ科学界を跋扈しているもののひとつである。ちなみに、エーテルはetherと書き、オカルト界でエーテル体とかいうのはaehterと綴りが違う、つまり別物であることをご存知でしょうね。ついでにいえば、LANのイーサ(ether)の綴りは、このエーテルからきているのだ。
エーテルという概念が出てきたのは比較的新しい。18世紀のデカルトは惑星はエーテルに浮かんでいると思っていたし、ホイヘンスは波動としての光を運ぶ媒質だと思っていた。つまり光についての議論が出始めてから考えだされたものなのだ。光がどこでも到達するところから、エーテルは宇宙にあまねく遍在していると思われていた。そして、ニュートンの万有引力で速度と空間については解明されつくしたはずだった。

ところが、有名なマクスウェルの電磁波方程式から穴が見つかる。電磁波の速度は移動している人が発しても(座標系をかえても、という言葉をわかりやすくしているつもりです)、一定であるとなるのだ。

電磁波方程式が間違っているのか、エーテルなんてないのか、その議論を収束させたのが有名なマイケルソン・モーレーの実験だった。これは、地球の垂直方向と水平方向に光を往復させて時間差を見る。もし、エーテルというものがあるのならば、水平方向の行きと帰りは光の速度が違うはずだ。ところがまったく差を見出せず、エーテルの存在は否定された。エセ科学者は「この実験はインチキだ」と叫ぶが、実験自体が相当な精密度がないとできず、実現したのは20世紀になってからだし、後々も何度も同じような実験は試みられつづけている。

この実験をふまえて、アインシュタインは特殊相対性理論を打ち立てた。もっとも有名な原理は光速度不変である。光の進む方向に進もうが、反対に進もうが光の速度は一定なのである。なぜならば、光速以上のものは存在しないから速度を測定する場合の情報も、光速を超えられないからである。そして、波としての光の媒質は空間そのものとしかいいようがない、ということまではわかっている。

エセ科学を唱える人は頭が固いらしく、この光速度不変の原理を理解できない。そして、そこから導き出される、時間が変化するという話になると、「あり得ない。実験してみろ」といい放つ。おやおや、物理学者がなんで、粒子を加速することに夢中になっているかというと、時間が延びることで粒子の変化を追えるからなんだがな。(笑)

エセ科学者は科学を勉強するヒマはなく、自ら打ち立てたドグマをそれこそ実験しようのない理屈で塗り固めることに夢中だ。そして困るのが、エーテルを制御する方法を発見しているらしいのに、なぜか体にいい、とか、怪我の回復が早いとかいう商品を開発する。なんで、もっと儲かることをしないのだろう?

ついで。。。。この間、ものすごい話を発見した。あえて明示するがクンルン・ネイゴンという健康法?の教祖は身体が珪素でできていて、DNAが3重ラセンなのだそうだ。おいおい、もうそれは人間じゃないし、DNAは対称物質でできているから二重なのであり、3重って、3重って、、、、わからない。カンベンしてください。(泣)
エセ科学はつっこむ人がいないから、もー、メチャクチャ。

投稿者: たかお

毎度、お世話になってます。店主です。