月の力

2019/5/20 月曜日

月の力

古来、月には魔力があるとされてきた。聖別するために月光にさらしたり、霊力を高めるために月光浴などが行われ、さらに狼男、満月の晩は精神が不安定になりやすいなどといわれてきた。また、女性の生理周期が月のサイクルに酷似した28日周期であることはよく知られており月の影響を生物は受けているという。

月の研究者によれば、新月・満月は突発的な犯罪が多く、上弦・下弦の月では計画的犯行が多いという。理由は新月・満月は月の引力が最大となり緊張感が高まるためであり、上弦・下弦の月ではリラックスするので、暖めていた計画が実行されやすいという。統計(「満月と魔力」の謎。黒木月光 著)のグラフを眺めると、そのようにも見える。

脳の研究家で時々トンデモな研究発表をする角田博士は、脳と感覚器の処理が新月・満月には逆転し、右の感覚器からの情報が右で、左の感覚器が左で処理されるという、があまり信じないほうがいいだろう。

しかし、月の影響力とはなんだろうか?もし重力だとすると、重力は距離の二乗に比例して弱まる。音も同様なので近くではうるさいテレビが以外と遠くまで聞こえないことで「距離の二乗に比例」を実感していただけるだろう。さらに、潮汐力にいたっては、距離の3乗に反比例するということだ。つまり海水のように巨大なものだからこそ潮汐という影響を見ることができるが、一人の人間に与える潮汐力を計算してみると、「野球のボールが惑星だとして、人間に与える潮汐力よりも小さくなってしまう」らしい。(この計算は俺がやったわけじゃない。伝聞)

先の女性の生理周期についても他の生物を見ると、チンパンジーの生理は36日周期、牛が14~23日周期、ブタは18~24日周期なんだそうで、月の影響をどう解釈すればいいのだろうか?
こうやって見ると占星術でいう惑星の引力の影響などというものがいかにバカげたものかよくわかる。

いっそのこと月や他の惑星から波動や気が出ているという解釈のほうがわからなさの度合いでラクになれるのだが。。。。