抗酸化
人間は酸素を呼吸して生きています。にもかかわらず、酸素を健康面では避けるのでしょうか?まず、ここを整理しなければ話になりません。酸素はとても強力にいろいろなものと結びつきます。たとえば、火。火とは多くの場合は、酸素と物質の急速な結びつきの結果です。
これくらい強力なため、人体も効率よいエネルギー発生のために、酸素を使うのです。しかし、体内でちょうど必要なだけの酸素だけを吸収できればいいですが、そうもいきません。多めに取ってこそ、隅々までに十分にいきわたります。この残った酸素が別のものと結びつこうとするのが、困るのです。
もともと酸素呼吸をする生物は、進化の長い歴史の中であまった酸素(活性酸素)を消し去る酵素をもっています。人間の場合は3種類が知られています。SOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ),グルタチオンペルオキシターゼ,カタラーゼです。これらの酵素はたんぱく質、亜鉛、鉄、銅、セレニウム、マンガンからできているので、まず、この亜鉛、鉄、銅、セレン、マンガンを体内に十分準備する必要があります。
もうひとつ、酵素以外にビタミンCは活性酸素を除去するといわれている。しかし、それよりも重要なことは、より強い抗酸化作用をもつビタミンEを再生する力をもつ。抗酸化作用を考える場合、ビタミンEと共にビタミンCもとりましょう。