放射線ホルミシス
放射線ホルミシス
とは、高線量では有害とされる放射線も、微量ならむしろ浴びた方が体細胞が活性化して健康によいという説である。
温泉などでラジウムが入ってるといい、とか、ラドンがいい、という話の根拠でもある。正直、とても懐疑的であったが原子力技術研究所が、放射線ホルミシス効果検証プロジェクトというのをやっていたことを発見した。 それによると、
- 制がん・抗がん作用
- 活性酸素病に対する効果
- 放射線抵抗性の獲得
- 中枢神経系への刺激作用
- ヒトの疫学的効果
が、確認できたという。
なぜ、微量の放射線がいい結果をもたらすかということについては議論がわかれる。ひとつの説は有害物質に対する体の防衛機能だといい、別の説では放射能により体内の水分子が放射線によって分解され、フリーラジカルの一種であるヒドロキシルラジカル (活性酸素) が出来るからだという。活性酸素は老化の原因といわれてるのになぁ。
細胞レベルで少しストレスを与えると超回復するってことですかね。
原子力発電所のようなところでできる人工の放射能は体に悪く、天然の放射能は体にいい、という説がありますが、これは二重に間違いだと思います。ひとつは、区別が物理的にあるわけがないこと、人工の放射能という言い方をしていますが、人間はほんのわずかの例外を除いて物質を作り出す錬金術のようなことには失敗しています。原子力発電所の放射能も自然界にあるものを濃縮して点火して作ったわけで、自然の原理を利用しているにすぎません。
もう一点は、天然ウラン鉱の採掘場所、人形峠(現在は閉山)では採掘に携わった人が見事に被曝して、国を訴えて勝訴しているのである。
また、そうでなくても福島原発の放射能は大気、海に垂れ流しされ日本人の体を損ねている。
もうホルミシスを体にいいなんて日本ではいっている放射能レベルにないと思う。