習慣をかえる装置
ちょっと特別なキッチンタイマー。最近、バイブレータ付きのコンパクトサイズタイマーが増えました。しかも安い!
これで自分の習慣「わかっちゃいるけど、やめられない!」を変えたいというすべての人が願っていることが可能となるのです。
使った人は、すばやく、効果的に過去の悪習をやめ、新しい望ましい習慣を身につけることができます。
使える範囲は、健康、教育、さらにはビジネスにも及びます。
実はこのジャンルの機器はアメリカなどでは、数十年前から世界中で売られ数千人の人が使用して効果を得ているのですが、単純なくせに高価なためか日本では広まることはありませんでした。
どう使うか?
行動を変えたいと思うなら、なにか決意をしましたね?
その新しい決意に注意を向け続けることが大切です。我々は、日々の雑事に追われ、ついつい決意が色あせ、忘れてしまいます。
決心を自分にいい聞かせていると辛いのですが、「あ!」と思い出すことと心に自然に定着するのです。それが、この小さな装置の目的です。
基本的な使い方は、まず、自分のかえたい行動をスローガンとして決めます。
例えば「おやつ食べない!」にしましょうか。
30分とか90分とか、思い出す感覚を決めてスイッチをオンにします。
タイマーが振動するたびに、そのスローガンを思い出します。
タイマーは何度でも知らせてくれます。そのたびにスローガンを思い出しますね。
「あー、腹減った。なんかおやつ食べようかなぁ」(ブルブルブルブル)
我に変えるあなた。
だんだんタイマーの知らせが不要になると、間隔を伸ばせばいいのです。
で、もういらない、になるわけです。
そうすると次のスローガンに取り組む、と。急がば回れです。
これで古い習慣が大きいものであれ、小さいものであれ変更することができます。
大きいものだと、たとえば、人間関係の改善について考えてみましょう。どうしたいか、どうするべきかはわかっているけれども、ついつい今までと同じことをしてしまうということがあることです。「いつも笑顔で接する」ように心がけてても、ついつい忘れて元の無愛想な習慣になりがちです。人間、常にラクなほうに流れますからね。それをムリに思い出さなくても自動的に思い出させてくれるのです。
要するに自分がついついどっぷり浸りがちなところを「ちょっとちょっと」と起こしてくれる装置です。
こういう機器は小さくハンディで、かつ、個人的なものなので人知れず使用できる必要があります。ズボンやスカートのポケットに忍ばせておき、自分自身へのシグナルを送ってくれればいいのです。
応用編
さらに自分の問題だけではなく、仕事上の能力をアップするためにも使えます。
例えば部下の進捗を気にかける、新しいプロジェクトの進捗を確認する、など忘れがちなことをリマインドするためにも使えるのです。
いくつかの仕事を掛け持ちしてるなら、90分というスロットを作って次々にこなす、という方法もあります。
機能だけならば、「携帯電話にもタイマーで振動するものがあるから、それでいい」と思うでしょう。しかし、電話、メールなどでしょっちゅう振動する忙しさの根源のような装置が改めて振動したからといって、上記のような決心を思い出すでしょうか。こういう装置は専用に使うことで、シンプルな反応を得られるのです。携帯電話みたいな多機能なものは条件付になりません。
工房こぼれ話 この機器を普通のキッチンタイマーで実現できないか、試行錯誤をしていました。しかし、どうしても別に電池が必要になったりするんです。そうこうしているうちにTANITAを皮切りに各社が製品を出してくれたので、ご紹介ということにしました。 |