ラジオニクス装置の原理

2023/12/6 水曜日

ラジオニクス装置の原理

ここでは、伝統的ラジオニクスの概念と、SE-5にはなぜラジオニクス装置によく見かけるダイヤルがないか、ご説明します。

ラジオニクス装置は基本的に次の部分から構成されます。。

検知部
スティックパッド、振り子、最近では皮膚抵抗の変化を電気的に読み取るものなどにより、生体の変化を検出する。
同調部
多くはエイブラムスからの伝統で、可変抵抗器(ボリューム)をつかうが、バリアブル・コンデンサを使ったものもある。最も極端な例ではダイヤルだけというものもある。
しかし多くのダイヤルがあるほうが、多くの数値(レート)を表現できる。つまり、より高い精度がだせるのである。
入出力部
入力と出力は同じであることもあるし、アースされていることもある。
増幅の手段
磁石、コイルやプリズムなどが同調、増幅に使用される。この部分は装置によりさまざまである。

人が「波動」との同調ということを考えた場合、テレビ、ラジオといった無線機器と同様のトポロジー(構成)を利用するのは当然でしょう。
パーツは電子機器を用いていますがシステム(全体)としては、電気回路ではありません。でも、先のような役割をもった回路で構成するのです。

というように一般的には考えられていますし、そのように教えているラジオニクスの本、講座はよくあります。かつての私もそう考えていました。

しかし、長年、ラジオニクスの研究をしているとそうではないことに気づきました。

ウィットネス(witness)&CRP(critical rotational point)

本人を測定する代わりに本人の血液、髪の毛、はたまた写真(これらをウィットネス(目撃者)という)を使います。
ウィットネスは本人に対してとまったく同じ効果をもたらすことができると言われています。ラジオニクスはこれを「本人の一部も本人のすべてと同じ波動をもっている」と説明しています。このあたりは古来、呪術などで用いられる方法、考え方と酷似しています。

また、方位(地磁気)の影響を気にします。エイブラムスが打診で患者を向かせた方位により、検地できたりできなかったりした発見によります。実際のオペレーションとしては、サンプルを回転させて最も反応のよいところでとどめます。

治療に対する考え方

ラジオニクス装置で行う治療にはホメオパシーの概念が古くからいわれています。
ホメオパシーの効果をもたらしているものは、物質(水)に記憶させた波動だとラジオニクスでは考えています。病状と同じ波動を与えれば、治療できるという種痘のような考え方をします。
一方、従来どおり病状の波動を打ち消す波動を与えることで治療できるという考え方もあります。

前者の考え方の治療をする時には、病状と同じレートを治療器にセットします。
後者の考え方の治療をする時には、各ダイヤルの数値からレートを引いた差分をセットします。一般的には打ち消すよりも、同種療法的に使ったほうが、根源的に治療するといいます。

装置のコアは?

ヒエロニマスの装置を「アナログ・サイエンス・フィクション」の編集長であったジョン・キャンベルは紙で作っても動作することを発見しました。

これについてイングランドのダウザー、ヴォイジーは大切な考察をしています。

紙に鉛筆で一本の線を引いても、「この線は金属だ」と強く考えるとダウジングするとあたかも金属のような反応をするのです。これはダウジングの世界ではソート・フォームと呼ばれる概念です。ひとが強く思念したものは、例えその物質そのものがなくても、他者がダウジングをしても、あたかおもそれがあるかのように反応する、つまり思念上は実在するのです。

一言でいうならば、「生体のアストラル体を検知し、影響を与えることができる装置」であるため、生体への影響を与えることならばなんにでも試してみる価値があります。

故山田孝男先生が、次のような話をされていました。

昔、北海道に住む行者から、そろばんをはじいて蔵の錠前に手を触れずに開ける能力をもつと聞いたという。似たような話は昔からあり、そろばんをはじいて家を土台から一尺ほどもちあげたとか、将棋盤の駒を動かして沖の船を動かした、算木を並べ替えて幻を作り出したなどの話が伝わっている。山田先生自身、ある時、机を囲んで数人の男女が精神的な話題に没頭しているときに、そっと机の上の皿やものを動かしてみた。その瞬間、場の雰囲気がかわり話題も自然にかわっていった。これは話題に没頭していた人々とその背景の机の上の空間が完全にリンクして共鳴に近い状態だったのではないだろうか。それゆえものを動かすと話題もかわったと考えられるのだ、と。

ウィリアム・ティラー教授(スタンフォード大学)の考えるモデルは次のようなものです。
ラジオニクスの基本的考え方は有機体であれ、どんな固体も周波数と放射型の幾何学的な形の波動場をとおしてエネルギーを放射、吸収している。この波動場は拡張された力の場であって、生物・無生物関係なくあらゆる形態の物質に存在する。
似たものを探すと、物質の原子が電気的双極子の振動運動と熱振動のために絶えず電磁エネルギーの波動を放射しているのに似ている。材料物質が複雑になればなるほど、波動形態も複雑となる。人間のような生き物は非常に複雑な波動スペクトルを発しているわけでそれは体のあちこちの期間や組織によりかつ、関連している。
ですから、個々人が納得することで超能力を引き出せるようなものを組み合わせていけば、強力なラジオニクス装置ができるということになります。

 

SE-5の開発者のウィラー博士とドン・パリス博士はもっと地道なことを始めました。
ダウジング、ラジエスセシアなどの分野で波動を増幅するというわれるものを片っ端から試したのです。
今のSE-5 1000にはその結果、コイル、図形などが内部で大量に使われています。

つまり「波動に共振する装置」なのです。
SE-5には入力や出力があいまいです。
対象の物体に波動を転写したい場合、スティックパッド上に乗せる使い方をします。
装置が共振していることが大切で、入力、出力はどうでもいいのです。
こう考えると、デ・ラ・ワーのような配線もルース・ドラウンのような配線でもどれでも効果がもたらされることがわかります。

伝統的ラジオニクスの「レート」を超える

SE-5は21世紀までラジオニクスの開発が続いている機器です。
SE-5の研究者達はレートというものに存在意義をだんだん見い出せなくなっていきました。

というのも、SE-5の多くのユーザーがさまざまな物質、意識についてレートを彼らのもとに送ってくるのですが、それはいろんな数字の組み合わせでひとつではなかったのです。

ここになにか未知の物質がある、とします。

それをSE-5で数値を特定し、レートブック(パソコン内にあります)を検索して物質名をみつけることができます。みつけられないこともあります。

操作する人によりレートが違うことがあるからです。

極端な例ですが、物質がソバだとします。
私には麺になる物質のひとつです。しかし、人によっては重大なアレルギーをもたらす毒です。

ラジオニクスの世界では物質を客観的に測ることに意味を求めていません。

その物質がその人にとってどういう意味をもつか、が焦点です。

先に述べた、いくつものレートが報告された、ということはその事実を示しています。

結局、レートなるものは個々人に属し客観性はないのです。

ダイヤルをありがたがって、大量に並べているようでは、最新のラジオニクスとはいえません
いまだにダイヤルを並べて最新だといっている研究者は最新のラジオニクスについての研究が足りないといっても過言ではないでしょう。

もちろん、伝統的なラジオニクスの足跡を丹念に追うことはよいことです。私が申し上げたいことは、ラジオニクスは20世紀初頭で途絶えたものではなく、現在も進歩しているということです。

old_radionix

機械は進歩し、数字だけではなく液晶画面には文字も表示することができるようになりました。
この時点で、SE-5では数値レートはあまり重視されなくなり、その言葉そのものを登録し、取り扱うようになりました

もちろん、言葉にならないものもあります。SE-5を最初にスタートする時に意味不明の文字列のレートを測定します。それにより、オペレータのコンディションを確認します。

巷の波動測定装置の迷走

MRAというアメリカでロナルド・ウェインストックが作った波動測定器を発端とするが、もともとのラジオニクスの歴史を知らず、いきなり「素晴らしい未来の技術」という言葉に溺れ、多くの人が迷ってしまいました。
まず彼らの主張を抜粋します。(もう消されていますが)

(MRAは)生体内の微弱なエネルギーを測定し修正する機器です。この微弱なエネルギーは磁場(マグネティックフィールド)を持ち、形成されています。この微弱エネルギーに変化を起こさせることにより、心身のバランスが取れ、健康にも貢献します。
この磁場、あるいは微弱なエネルギーを「波動」と位置づけし、MRAは波動を測定し修正することの出来る機器です。

IHMグループより

磁場を測定する装置は確かに存在します。それはMRI(Magnetic Resonance Imaging)といいます。
この装置は、強力な磁場と電波を測定物に与え、磁気の方向と各原子のエネルギーを整列させた後、ばらつきを見るというもので医学に応用されています。切らずに人体内部を観測できる道具で、大きな病院に設置されているので見た人や経験した人もいるでしょう。

波動測定器のような装置で一般的なゴミゴミしたオフィスの一角で、微弱なエネルギーがセンサーで測定できるということ自体トンデモです。
みなさんが小学生の時に習ったように地球には地磁気という磁場があります。
それに対してすらなんの対策もしません。地磁気の向きはラジオニクスを扱う人ですら気にします。

人体の不随意の反応を使うのはラジオニクス以来の伝統です。
最初は打診で患者をたたいていたのが、プラスチックの板に変わりました。オーリング、キネシオロジー、皮膚抵抗、皮膚の湿度、などなど、すべては人体の反応を取り出しているに過ぎないのです

「物質波動センサー」というものは、この世に存在しません

ICがある、という人がしばしばおられますが、必ず「メーカーの型番を教えてくれ」とお願いしております。それがわかればすぐにデータシートを入手できます。そして、ICは零細工場の片隅で作れる代物ではありません。半導体チップを作れる工場は極めて限られているのです。

追記1: 波動を測定していないのに、波動測定器と名乗る機器

とうとう、波動測定器の終着駅の商品が出てきました。
原理を明らかにせず、精緻な測定をします。パソコンには人体のあらゆる断面図、ひいては染色体まで出てきます。それを次々に「測定」していくのですが、これは波動測定器ではありません。

手前ミソですが、SE-5 1000は過去のラジオニクスを踏まえてさらに進化し、多彩な応用範囲を持つ機器だと思います。
今でもビデオなどで効果を見ることができます。

追記2:21世紀になって起きていること

最後に人の意識の変化についてお知らせします。
私がラジオニクス装置を知り、乞われるままオムニセンス(後のオムニテクノ)を設計したのは2000年を迎える前でした。
その機器を私から著作権を同意なしに奪ったオムニジャパンもなくなりました。
有名な人がいても実力がなかったため私が開発した機器以外には、新製品を出せず立ち行かなくなったのです。
それもSE-5よりは古い技術に基づいたものでした。

そのころは、ラジオニクス装置の操作を人に教えてもなかなか会得してもらえませんでした。
「人が20人いて、ダウジングが出来るのが30%の6人。ラジオニクスを扱えるようになるのは、そのうち一人くらい」と言ったものでした。

ところが、最近はSE-5などを紹介していて、使えない人のほうが少ないのです。
どの人もあまり科学と非科学についてこだわりがない、というか。。。
まず言うとおりやってみよう、という感覚というか。。。

あきらかに20世紀のころとは違うのです。
もし、「ラジオニクスは難しい」と聞いておられるのであれば、「それは古い話で、今は違う」とお考えください。