あり得る人生とあり得ない人生
しばしば、「事実は小説より奇なり」と、現実世界の不思議をいいます。しかし、現実の世界にはいくつもの法則があります。たとえば、
ネガティブなことばかり考えている人に幸運は訪れません。もし、幸運めいたものがあらわれたとしても、それは大きな不幸がエサをさげてやってきた、ということでしょう。ディズニー映画の「クリスマスキャロル」のようなことは起きません。
人生は自分の心をコントロールすることはできます。しかし、他人の心をコントロールすることはできません。いかなる手段を使っても、心と心が直接会話することができないようになっています。そのいらだちから、人類は拷問という方法を考えだし、今でも使われています。
ここからは少しあやふやですが、運命学をながめているとこんな法則があります。
私がかじっている紫微斗数では、人生を以下の12の局面で見ます。
- 命宮 - 本人のもって生まれたもの
- 兄弟宮 - 兄弟、親友関係
- 夫妻宮 - 夫婦、恋愛
- 父母宮 - 親のこと、関係
- 子女宮 - 子供のこと、関係、男女関係
- 疾厄宮 - 体の弱いところ
- 奴僕宮 - 後輩のこと、関係
- 田宅宮 - 不動産について
- 遷移宮 - 移動、交際、出張について
- 官禄宮 - 仕事、地位の傾向
- 財帛宮 - 財産、物質について
- 福徳宮 - 人生の楽しみ、精神的に目指す方向
これだけでも、運命学が言い切っている法則がいくつも隠されているのです。こんな観点で眺めてみてください。
- 親しい友人と兄弟との関係は似る
- 目上に対する関係と、目下との関係は違う。(人間関係一言でくくれない)
- 仕事と生き方と財産の運は関係ない
- 財運と不動産(田宅)の所有も関係ない
- もちろん社会的地位と幸福はまったく関係がない
分類されていることだけでも、「あり得る」ことがわかるのです。
じゃ、幸せな人生とはなにか?運命学からすると、易の大家であり、作家でもあった高木彬光は「幸福とは情熱だ」といっています。ものごとがうまくいこうが、いくまいが、情熱をもてる人生こそが幸せなのだ、と。そして人は情熱を燃やし尽くした人を結果を問わず、すばらしいと思うと。
ついでながら彼は「運とは勢いだ」といっています。とても深い言葉だと思います。