ライト・アンド・サウンド

2019/5/20 月曜日

ライト・アンド・サウンド マシン

自分の心をコントロールできる電子機器

 

Light and Sound Machineを略してLSMともいうようです。聞きなれない言葉かも知れませんが、日本には20年以上前から輸入されています。サングラスのようなゴーグルの内側に、LEDやがとりつけられたものと、ヘッドフォンが黒い箱にコードで接続されています。スイッチをいれるとLEDはすばやく点滅し、ヘッドフォンからはやわらかい音がします。

ゴーグルをかけてヘッドフォンをつけてしばらくすると、見たこともない模様が見えたり、不思議な精神状態になります。リラックスから集中状態まで思いのままに変化させることができます。瞑想状態なんか、2,3日でOK。
即効性、経済性抜群なんですが、なぜか日本では広まりません。ストレスの強い環境にいる方、能力開発しなくちゃいけない方、睡眠不足の方には強い味方です。

この装置は完全に科学的な根拠に基づくものです。

脳波は1920年代にドイツのハンス・バーガー(Hans Berger)により発見されました。
この波は精神活動状態に関係していることもわかりました。


アルファ波 ( α波 )

ベータ波( β波 )

ベータ波は、38Hzから14Hzの周波数の領域で、もっとも脳波が早い状態です。
通常、日常生活をしている時は、脳波がこのベータ波の状態になります。

アルファ波
アルファ波は、14Hzから8Hzの周波数の領域です。リラックスした状態になります。瞑想すると脳波はこのアルファ波の状態になります。
ガンマ波( γ波 )
ガンマ波は、一般的に約40ヘルツの周波数領域のもので、約26~70ヘルツの範囲のものです。脳の認知機能に最適な周波数であると考えられています。
シータ波( θ波 )
シータ波は、8Hzから4Hzの周波数の領域で、潜在意識の状態です。これは、深い瞑想状態やまどろみの状態です。
デルタ波( δ波 )
デルタ波は、4Hzから0.5Hzで、脳波が最も遅い状態で、無意識の状態です。顕在意識が働いていない状態で、深い眠りについている状態です。
脳波をうまくコントロールできないか、とりわけアルファ、シータなどに変化させる試みは瞑想やバイオフィードバックなどが1970年代に試みられました。
日本でもGSRIIという製品が売られました。年配の方はなつかしいかも知れません。(今も販売されている驚くべき超寿命の製品ですね)

その次に出てきたのがフローテーションタンクでした。ジョン-リリーというトリップするのが好きな学者がクスリなしでトリップする方法を研究しました。不必要な音や光のない場所で体の浮く特殊な液体のはいったタンクにいると脳が外部からの刺激の処理をやめます。脳はなにも刺激がないと、自らが刺激を作り出していき、リラックス、右脳の活性化が見られたのです。しかし、これは装置が大掛かりでめんどくさいので流行りませんでした。

一方、1940年代にイギリスの神経科学者グレイ・ウォルター(Gray Walter)は点滅する光、とりわけアルファ波やシータ波に脳波が反応することを発見しました。この作用を「引き込み作用」という。として知られています。

さらに、音も同様の現象をおこすことがわかってきました。これはバイノーラルといわれ、少しだけ左右違う周波数をきかせることで唸り音が聞こえます。

目や耳に対する刺激に脳が同調した状態のまま、刺激の周期をさげていくことでアルファ波やシータ波のレベルまでさげることが可能となりました。逆に周期をあげて活性した状態にすることも可能なのです。

1980年代初頭に、はじめて商用のLSMが販売されたとき、200万円ほどしたようです。1986年にマイケル・ハッチンソンがあの名著「メガ・ブレイン」を著したころは、多少、値段がこなれてきてはいましたが、まだLEDが今ほど発達していなかったので、コントロールパターンは少なかったのです。

アメリカでは、この装置の次の世代として皮膚から直接電気刺激を送り込む装置もあります。これについては[電子ドラッグ]のページをご覧ください。ただ、相当に刺激がキツいのと、脳波をうまくコントロールできないので私は毎日の使用ではおすすめしません。

今時の機種は白色LEDとICの発達で、機器も改善され、

  • リラックス
  • 睡眠
  • 学習
  • 活性化
  • 瞑想
  • 創造性
  • 娯楽

くらいは常識です。
一回のプログラムは約10-40分です。10分間マッサージと同じで、短時間でリラックスできたり、集中力を高めた状態で学習に望んだりできるというのは、いいことだと思いませんか。プログラムはほとんどの機種が、大学の心理学の教授が作っているようです。

日本ではアルファ波やシータ波ばかりがありがたがられていますが、ここ数年の海外の機種はゴーグルに窓があり覚醒状態で勉強にも使える、など応用範囲が広がっています。
(てんかん体質の人は使ってはいけません。)

また、iPodなどを接続し、音楽や別の音源を装置に送り込めるようになってから、LSMはさらに使い方が楽しくなってきました。気分にあった音楽にしてもいいですし、添付のソフトで加工すると音楽にあわせた点滅になってくれたりします。これがまた万華鏡みたいにきれいな模様が見えます。

使用時の注意

シータ波に導かれた凡人はほとんど寝ているはずです。そして、機器の周波数があがってくると目覚めるということになっていると思います。

プログラムの中でシータ波に至った時に、タイマーで音楽をかけたりして目覚めるように工夫してみてください。

Mind Craftでは、ライト・アンド・サウンドマシーンについてはお手ごろな一台を輸入代行させていただきます。
いろいろ探して、お安くお手元に届けられるGalaxy Lightをお勧めしています。製品の詳細はこちらを御覧ください。

ストレスと不安が原因の不眠
睡眠の問題の原因は多くの場合ストレスと関係があります。いわゆるメンタル・ループ(頭の中で同じ考えが堂々巡りしている状態)に陥る傾向は誰にでもあるものです。静かな夜になると特にこれは起こりやすくなります。一般的に、お金、仕事、人間関係などに関係する問題について、心の中で何度も繰り返し同じ会話が続けられてしまいます。誰もが経験したことのあるでしょう。朝起きたときに疲労感があり心配でいらいらしてしまいます。ストレスが原因の睡眠不足は意思決定する能力に深刻な影響を与え肉体的な機能も低下します。

パワーナップ
ライト・アンド・サウンド・マシーンを使いよく行われるのがパワーナッピング(仮眠)というものです。日中の仮眠は健康増進、精神的敏捷性、創造性、集中力増加を促進させます。
プログラムは見事に決まった時間で熟睡させ、覚醒まで導いてくれます。

イメージング
イメージングは自分が将来経験することを、先に心の中で再現することです。
潜在意識のレベルでイメージをもつと、それは実現されます。
あなたの潜在意識にとってそれが想像上のものか実際の体験かはほとんどちがいがありません。
これは実際とても古くからある概念で、このような状態は「存在する」ことだと説明する伝統的な哲学があります。

それを応用した例の記事を最近、掲載しました。