オーラとは

2019/5/20 月曜日

【オーラとは】

通説では、生体を取り巻くように出ている光です。古代の人にも見えたといわれ、仏像の光背はそれをかたどったといわれます。しかし、見えなくても感じるオーラはあります。人気絶頂の歌手、芸能人に会うとわかります。強烈なオーラを感じます。遠くから歩いてきても、「あ、誰か来た」とわかります。これが最も単純に感じられるオーラです。実体がなになのかは、よくわかりません。


ところがオーラが真っ暗な中で見えたという記録はありません。ということはなんらかの光が必要である屈折光か反射光であるということです。キルリアン写真と同じものを見ている可能性があるようです。生体の皮膚全体から汗腺から水蒸気が噴き出しています。それは多くの場合、外気よりも高い温度です。それは体から離れるにつれ周囲の気温と同じ温度になっていきますから、温度分布は人の体を取り囲むようになるはずです。右の写真でもわずかに手の周囲に青が見えると思います。この水蒸気に光があたり屈折したとすると、可視光線の1/2波長の倍調波、いわゆる紫外線を見ているのかもしれないのです。

別の説もあります。昭和18年の「電気の友」8月号に住友通信工業株式会社の技師、井上房太郎が「人体から何かが放射される現象について」という記事を寄稿してます。(国会図書館蔵)これは敏感な湿度計です。なぜ、湿度計がオーラを計っていることになるかというと、水分子の伝導率がオーラや気によって上がるといわれているからです。

これは現在の湿度計でも計測可能です。例えばセラミックス湿度センサーは、セラミックスの多孔体に水分子が吸着すると水分子がセラミックス中の金属と結合する。その結果、水素イオンは自由に動くことができるようになり、水素イオンはマイナス極の方へ移動し、電流が流れはじめます(イオン伝導)。湿度0%から100%まで測定できます。そのうち開発してます。

クリストファー・ヒルズはネオン管を発光寸前の状態に電圧(約87ボルト前後)をかけておき(彼は安定した電源として電池を推奨している)、オーラや気を検知するとそのわずかな刺激で放電が開始されるので、オーラの存在がわかるといっています。しかし、この状態のネオン管はほんのわずかの刺激、例えば明度の変化(光子)でも検知するでしょうから、遮光するなど相当の注意が必要となりあまり実用的ではありません。

【オーラを直接見る方法】

一方、オーラを見ることができるのは超能力者に限りません。
感覚器官としての眼について少し書きます。目のフィルムである網膜後部にある視細胞には、まっすぐで細長い形をした桿状体(柱状体)と、まるっこい形をした円錐体(錐状体)と呼ばれる2種類の視細胞があります。このうち、桿状体は主として明るさにのみ感じます。この桿状体は赤外線近くから紫外線近くまでの感度を持ちます。先の紫外線の屈折光がオーラであるのならば、暗がりで薄ぼんやりと光が漂っているような状態、黄昏(たそがれ:誰そ彼 人の区別のつきにくい)の明るさでオーラを見ることが多いようです。そういう明るさで手などをかざすと、灰青紫色のかすかな光がぼわんと見えます。

よく見ようと視線をあわせると、円錐体細胞の部分に焦点があたってしまうので、見るともなしに見る状態がよいのです。この方法については、「オーラを見る」を参照ください。